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H20.2.22
<INDEX>
■【変革、革新に必要なサイエンスの心】
■ 【最近のニュースから】
■【発見者、研究者へのインタビュー】
■【資料保存に求められるフォーカスの変換】

■【変革、革新に必要なサイエンスの心】
当HPでは以前、ノーベル物理学賞受賞 江碕玲於奈博士の 『サイエンスの心』をレポートさせていただきました。この中で博士は次のように述べられています。
これからは人間のため、人類生存のための知識がますます重要度を増す時代である。とし、将来は、現在の延長線上にあるのではなく、今までに無い革新的なものの誕生により創られる!この革新を生み出すには先入観念に捉われず、いつも疑いの目を持って物事の核心を見抜こうとする「サイエンスの心」 を持ち続けることが必要である。

今までの行き掛かり、呪縛やしがらみに捉われると、洞察力は鈍り、創造力は発揮できない。
江崎玲於奈博士

■ 【最近のニュースから】

そんな、人間のため、人類生存のための革新的な発見、取り組み
を扱ったTV番組が目に留まりました。

■ ひとつは、“人の皮膚から「万能細胞」”京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授らと米ウィスコンシン大のチームがそれぞれ、人の皮膚細胞に遺伝子操作を加え万能性を持つ胚性幹細胞(ES細胞)のように、さまざまな細胞に成長できる人工幹細胞をつくることに成功したとのニュースです。
ES細胞のように人の受精卵や卵子を必要とせず、倫理問題を回避できるのが最大の利点であり、今後の再生医療の分野に飛躍的貢献をもたらす画期的発見だそうです。
整形外科の臨床医として勤務していたとき、ある重症患者との接触に感化
され、より多くの患者救済を目指し基礎研究の分野へと入った。
当初は、薬理学の研究からスタートしたがそこでの限界を感じ、アメリカに渡った。アメリカでは、遺伝子操作マウスの研究に従事しその研究過程で偶然ES細胞(胚性幹細胞)の分化を左右する遺伝子を発見した。
この遺伝子研究を推し進める道筋として、従来の胚芽細胞からの展開ではなく、分化後の皮膚細胞からの展開へと発想を転換し、今回、人工多能性幹細胞(iPS細胞:induced pluripotent stem cell)を確立しました。
山中教授
 
■ あとひとつは“走るクルマの『振動』で発電”のニュースです。
こちらは、首都高を走るクルマの振動エネルギーを電気エネルギーに変換してイルミネーションなどの消費エネルギーを賄おうとする試みです。
ご存知のように、「スピーカー」は電気エネルギーを振動エネルギーに変換して音を鳴らしていますが、この原理を逆に利用したのがこの技術で、「圧電素子」が使われています。
また、JR東京駅では乗客が改札を通る際踏みしめる床の振動で電気を起す「発電床」として実証実験が行なわれています。

この技術に着目したある電気メーカーでは、リモ コンボタンの押し下げを利用して電気を発生させる「バッテリーレスリモコン」の研究開発に既に 着手するなど、これからのユビキタス社会における電力供給源の確保に対する解決策としても大いに期待されています。このように活用範囲が多岐に わたることから、応用分野を特定することなく様々な研究が行われており「太陽光発電」、「風力発電」、「音力発電」と並びエコエネルギーとしても注目を集めています。
東京駅での発電床の実証実験(昨年度)
JR東日本の案内から
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