第32、33号の特集はクライアント/サーバによる文書管理システム(T)―足立区―です。前号までの3回で、「地方自治における電子情報記録媒体の管理」について特集しました。その記録管理の実際のモデルとして足立区が紹介されています。
かつて足立区では、昭和58年に3年かけて全庁にファイリングシステムを導入することに決定しました。そしてそのシステムを維持管理するために、各課の庶務課長を文書ファイリングの文書取扱主任とし、各係に「ファイル取扱者」を置きました。保管文書の移換え及び置換えは、毎年度末に行ない、保存文書については保存年限別に区分し、総務課へ引継がれます。その他、優秀な職場の表彰や、文書事務研修の充実を行なっていました。その後の課題として、@ファイル基準表の見直し、Aファイル基準表、ラベルの件名表示等のOA聞き処理化、B維持管理の定着向上努力を挙げました。
これらをふまえ、足立区は昭和62年以降文書管理のOA化についても約10年間ファイリングシステムを続けてきました。
しかし、足立区が構築した文書管理システムは、発生した瞬間からの文書の一元管理です。平成8年度の新庁舎移転にともない、全庁LANのネットワーク化を実現し、全く新たな文書管理システムを構築しました。(詳細な構成図が収載されています。)
足立区文書管理システムの機能は、【文書処理機能】、【情報公開支援機能】、【定型文書管理機能】、【文書検索機能】、【ファイリング基準表管理機能】、【移し換え、置き換え機能】、【保存文書庫管理機能】、【資料・文書管理機能】、【システム管理機能】があります。
操作方法等詳しくは第33号で説明します。
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