第34号の特集は「文書管理に関する文献目録」です。
編集後記にもあるように、1年に30000冊もの本が出版されている現状で必要とする資料をすべて把握するのは難しいことです。今回の特集で紹介しました書籍は、定期購読の雑誌を含めて130冊余です。これで、文書管理に関する重要な書籍すべてを網羅しているということではありませんが、これらの書籍は元々発行部数が少なく一般の本屋に並ぶことの少ない書籍で、取材先で教えていただいたり、セミナーの会場で見つけたり、雑誌・会報等の広告で見つけたケースがほとんどです。
分類は、1 ファイリング・OA化 2 情報公開 3 史料保存 4 記録媒体 5 災害対策 6 その他 定期購読紙となっています。
「ちょっとお時間いいですか」では、スターウォーズのフィルムが劣化したとの毎日新聞の記事が紹介されています。
見出しは、「復活『スターウォーズ』20年前のフィルムを洗う膨大な作業」、記事には「完璧な保存が可能と考え地下の金庫に保管してあったフィルムは実際には化学反応を起こして痛んでいた。」です。
映画のオリジナルフィルムはセルローストリアセテートベースフィルムが一般的ですので、おそらくスターウォーズのオリジナルフィルムもTACベースフィルムと考えられます。
『文書管理通信 1995年5-6月 第20号』、特集「セルロースアセテートベース劣化フィルム対策 静岡県」の中の劣化したTACベースフィルムの写真が掲載されています。劣化についても詳しく説明しています。是非ご一読ください。
新聞記事には詳しく記載されていませんでしたが、スターウォーズのオリジナルフィルムがどのような状態で、どのような劣化をし、どのような修復を施したのかは興味深いことです。
かなり厳重に保存されていた映画のフィルムでさえ劣化しました。10年以上前の密閉容器に入れられているマイクロフィルムは一度酢酸臭がしないか臭いを嗅いでみることを勧めています。
文書管理通信第34号全部をPDFでご覧になりたい方はこちらへ!
|