1992年6-7月に発行された文書管理通信No,3では、”静岡市の永年保存文書のマイクロ化”を筆頭に、
文書管理関連書籍の書評や、定期刊行物(雑誌)の紹介等も掲載されています。
インフォメーションコーナーでは、マイクロフィルム化スタートから6年経った静岡市で、これまで
にマイクロ化された主な活用文書、保存文書の種類が記載されていて、その文書量の多さに驚きました。
今後マイクロフィルム化の導入を検討される団体は勿論、それを薦める業者側も参考になる内容だと
思いました。
私が特に関心を持ったのは、”ちょっとお時間いいですか?”のコーナーです。
今回とりあげられているのは”中性紙”についてでした。
電子化やマイクロフィルム化を提供する立場でありながら、視点を変えた紙の長期保存に着
目した発想は大変感心しました。
そもそも”中性紙”とは何か?と私は疑問に思い、調べてみました。
洋紙は明治7年頃から普及が始まり、その当時は劣悪素材の使用と酸性紙を作る技法が主流であったため、
その年代の紙は劣化も激しいとの事でした。
では、せっかく導入した”中性紙”をどのように保存するのか?と疑問に思い、さらに調べた結果、
一番身近で、誰もが使いがちな段ボールは、酸性紙で作られていることが多いという事実に驚きました。
今まで何の疑問も持たず、貯まった紙の保存には、私も段ボールを使用していたので、今回文書管理通
信を読んで、大変参考になりました。
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