ファイリングシステムの導入により文書の共有化に成功している。
1‐2‐1の写真 1 でも覗われるように、課内のキャビネット内には整然とガイドとフォルダーが並び、また現年度文書の置場所であるキャビネット上段の抽斗(ひきだし)の中には、保存文書などの現年度以外の文書は置かれていない。
これは、移し換えなどの維持管理が適切に行われていることを示すとともに、文書の所在を常に課職員が把握可能な状態であることを示している。
阿見町の役場内は、背の高い什器類の廃止により見渡しが良く、導入前までは背の高い棚などにより、課と課の間が囲われているような状態で、フロア全体を見渡すことができなかったが、現在は役場内の職員の様子がカウンターの外からもすぐにわかる状態に変わっている。
来庁された町民の方々からは職員の執務状況が手に取るようにわかるとともに、逆に職員にとっても来庁者があればすぐ気付いて遅滞なく対応できるという、実に風通しの良い環境が生まれたといって良い。また、背の高い什器が無くなったという環境の変化は、地震災害時の来庁者と職員の安全性を高めることにも直結している。
保存文書に関しても、文書庫内には、統一された規格の保存箱が並び、それ以外の備品類などは一切棚に置かれておらず、倉庫や物置といったような感じは全くしない。
原課での整理・保管〜総務課書庫保存までの文書のライフサイクルを通して、文書管理の改善効果が良く現れていると感じられた。 |