今回の特集は「コンピュータを使用した新たなファイリングシステム 広島市」です。
広島市では、昭和38年からバーチカル・ファイル法による文書管理システムを構築し、昭和45年にマイクロフィルムシステムを構築した後、昭和47年に割付法による文書分類表を作成しました。その後、昭和58年にバーチカルファイル法以外の保管用具の併用、活用を認めた「新文書管理システム」を構築しました。広島市では、この「新文書管理システム」を土台にコンピュータを利用した「試行文書管理システム」を構築しました。思えば我が家に初めてパソコンがやってきたのは平成10年頃でした。昭和58年の時点で、コンピュータを利用したシステムの構築を考えたのはすごいことだと思います。
平成3年広島市では、試行的な文書管理システムを自主開発することを決定し、翌平成4年10月、21のモデル課を対象に「試行文書管理システム」をスタートさせました。
広島市の試行文書管理システムは、文書を作成する段階からコンピュータを利用し、文書作成がそのまま索引データの作成になっているという点で特徴的です。
余談ですが、ここには「試行文書管理システム」の操作方法が載っています。その中で「SKIP」キーと「BSKIP」キーという記載がありますが、現在のPCでは見つかりません。どなたかご存知の方がいれば教えてください。
最後にこの試行文書管理システムの今後の課題として、すべての職員が使いこなせるシステムが必要であることと、端末装置の整備であると述べています。広島市ではこの2点についてもシステムの試行期間を1年延長し、システムの充実と全庁的なシステムの開発を行う予定であるとしています。
文書管理用語定義集(第6回)は「連載“紙”問題を考える」で述べられている紙に関係する語彙について定義しています。「酸性紙」「中性紙」「再生紙」「サイジング」「填料」
です。
連載“紙”問題を考える(第7回)は紙の劣化原因のうち物理的原因、生物的原因を説明し、それらを防止するために必要なものは、保存性に優れた紙を使用することだとしています。「紙魚(シミ)」という言葉を調べてみたら、三省堂大辞林では「シミ目シミ科の昆虫の総称 体長10o」とありました。虫のことだったのですね。ダニのことだとおもっていましたので驚きました。
ちょっとお時間いいですか?で、紹介されている『「超」整理法』野口悠紀雄(1993.11.25中公新書)は最近流行の断捨離とは違うのでしょうか。読んでみたくなりますね。
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