阿見町では、ファイリングシステムの導入により文書の共有化が実現し、またファイリングルールが整備されたことによって、整理保管から廃棄までの文書のライフサイクルが管理されるようになり、さらには不要な文書の廃棄が進み、文書保有量のスリム化も実現した。
結果として検索効率、文書事務効率も上がり、当初の導入契機であった情報公開についても、迅速な公開事務につながっているものと考えられる。
これに加えて、保管什器の規格統一は、防災対策面でのメリットもあり、内部からも、外部からも見通しの良いオフィス環境を生み出している。
一方統合管理システムについても、その検索の利便性、文書作成事務の効率化、文書交換事務の高速化などにつながり、一定の成果を実現していると言ってよい。
ファイリングシステム、統合文書管理システムとも、現時点で課題となる点は残っているが、これについても今後の解決、改善への方向性が明確であり、近い将来においてクリアされるものと思われる。
このように、平成11年度から始まって現在に到る阿見町での文書管理の試みは概ね成功しているが、その成功の要因は以下の4点にまとめることができる。
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