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文書管理通信について
また、隣室では終日にわたりメーカー・ベンダーのシステムや製品の展示が行なわれ、新製品等に関する質問をする来場者が大勢いらっしゃいました。
しかし、これまでの国内での流れを振り返ると、資料のなにを(what)、なぜ(why)、保存しなければならないのかが問われることは少なく、どのように(how)保存するのかという技術論に偏した論議と実践が繰り返されてきたのではないでしょうか。これは、中・長期的かつ体系的な資料保存計画を持つ機関が依然として少数であること、紙媒体資料に代表されるアナログ記録とは性格の全く異なるデジタル記録を、同じ「資料」として捉えることができないこと--等に象徴されるように思われます。
本来、私たちが目指すべき資料保存とは、「なにを、なぜ、どのように」の全てを包含する闊達な活動であるべきです。「どのように」の前に、「なにを、なぜ」と問うこと、技術論ではなく図書館・アーカイブズの資料収集や蔵書構築等の仕事と有機的に連動した、資料保存のための組織的、体系的な取組み=プリザベーション・マネジメントこそ、いま、論議されるべきでしょう。
またホームページ『質問箱』にて、情報保存・活用に関するご質問を受け付けており、お寄せいただいた質問には専門家が丁寧にお答えしているそうです。 何かお困りのことがありましたら一度HPを訪ねてみれば解決のヒントが得られるかも知れませんね! http://www.e-jhk.com/