酢酸セルロース(=セルロースアセテート) |
セルロースを無水酢酸に氷酢酸および少量の硫酸を加えたもので処理することによって得られる。3個のOHのうち、2個が酢酸エステル化されたニ酢酸セルロースと3個すべてがエステル化された三酢酸セルロースがある。 ニトロセルロースにかわってフィルムベースに使用されるようになった。ニトロセルロースフィルム(可燃性フィルム)との比較から不燃性フィルムとも呼ばれる。 かつては二酢酸セルロース(DAC)がアマチュア用小型映画フィルムの安全ベースとして用いられたが、吸湿による伸縮が大きい等の難点がありその後は三酢酸セルロースがフィルムベースとして映画用、マイクロ、一般写真用フィルム等に使用されてきた。しかし、マイクロに関しては近年ポリエステルベースフィルムに移行した。 なお、三酢酸セルロースは三酢酸繊維素、トリアセチルセルロース、TAC、セルローストリアセテート、CTAともいう。 |